産科特別プログラム
将来、産婦人科医師をめざす初期研修医のための特別プログラムです。このプログラムでは、初期研修の段階から産婦人科研修を積極的に組み込みつつ、産婦人科に関連する他科の各分野の研修を行っていきます。 1年目は、筑波大学附属病院の内科において6ヶ月間の研修を行い、妊娠合併症の管理や女性のホームドクターとして必要な知識を学びます。また、3ヶ月間の産科研修では、総合周産期母子医療センターである附属病院の産科において分娩管理や切迫早産、妊娠高血圧症候群、産科救急などの診療の基礎を身につけます。帝王切開術をはじめとした産科手術の執刀ができるようになります。さらに3ヶ月間の救急/麻酔研修では全身管理と麻酔手技を習得します。
2年目では、周産期医療にとって必須ともいえる新生児管理を学ぶために、2ヶ月間のNICU勤務を経験します。その後、4ヶ月間の婦人科勤務では、全国有数の婦人科腫瘍症例が集積する筑波大学附属病院において、婦人科腫瘍の管理を学びます。ここでは腫瘍外科、化学療法、終末期医療といった女性の生涯を見据えた全人的医療にかかわる知識を身につけることができます。最後の6ヶ月間は再び産科での研修を行い、後期研修へのステップとします。2年目の半年間は週に1回、提携する診療所において、在宅医療を含めた地域に根ざした診療を経験します。
筑波大学附属病院での初期臨床研修について
筑波大学では、附属病院を管理型病院として多数の研修協力病院とともに病院群を形成し、2年間の初期臨床研修プログラム(一般プログラム)を作成しています。内科、外科、救急(麻酔)、小児科、産婦人科、精神科、地域保健・医療、選択研修からなるスーパーローテーション形式の研修になります。これにより、医師としての基盤形成の時期に、プライマリ・ケアへの理解を深め患者を全人的に診ることが出来る基本的な診療能力を身につけることができます。
ただし、当科のレジデントとなる際に、この筑波大学附属病院の研修プログラムによる初期臨床研修を修了していることは必須条件ではありません。初期臨床研修を他施設で行ったあとに後期専門研修から当科に所属することはもちろん可能ですし、そのような方も大歓迎いたします。
筑波大学附属病院の初期臨床研修プログラムについては当院総合臨床教育センターホームページをご参照ください。