婦人科手術
後期専門研修中の産婦人科専攻医は、術者として腹式・腟式単純子宮全摘出術、準広汎子宮全摘出術、子宮頸部円錐切除術、付属器・卵巣腫瘍摘出術などを経験し、助手としては広汎子宮全摘出術、後腹膜リンパ節郭清術、卵巣癌根治術などの婦人科癌手術に関わることができます。その他良性疾患の手術は術者として経験を積むことができます。
また、癌治療に関しては、手術療法の他、化学療法、終末期医療まで幅広く研修します。
総合周産期母子医療センター
新生児集中治療室(NICU)9床、母体胎児集中治療室(MFICU)9床を擁する総合周産期母子医療センターとして、茨城県南部の周産期医療を担っています。また、合併症をもつ妊婦さんが多いため、大学附属病院の特性を活かして他科と連携をとりあって診療を行っています。年間の分娩数は約1,000件(うち帝王切開は約25 %)と国立大学上位の分娩数です。
鏡視下手術
ロボット支援下手術を含めた鏡視下手術を安全に行うため、施設独自の認定制度を設けています。豊富な症例数を重ねた認定医師(責任医師)のもとで、悪性・良性腫瘍手術、異所性妊娠手術などに対して、積極的に実施しております。産婦人科専攻医も、責任医師の指導のもと、自ら術者として鏡視下手術を経験します。
遺伝・胎児外来、胎児治療
週に1回の専門外来として「遺伝・胎児外来」を開設しています。胎児疾患の診断や管理とともに、羊水染色体検査を含めた遺伝診断と遺伝カウンセリングも積極的に行っており、臨床遺伝専門医制度専門医と日本周産期・新生児医学会周産期(母体・胎児)専門医を含む経験豊富な医師が診療にあたっています。
また、この外来では年間約100症例という多くの胎児疾患の出生前診断を行い、必要に応じて胎児治療も施行しています。
生殖医療
生殖医療(不妊症治療)は不妊症検査、一般治療、人工授精、体外受精までを実施しています。生殖補助医療実施施設である研修連携施設においても、研修可能です。
大学院進学
後期専門研修を修了し産婦人科専門医を取得したのちに、大学院に進学し博士(医学)を目指すことができます。筑波大学の基礎医学研究室や社会医学研究室などはもちろんのこと、国内留学をして研究を行うこともできます。自らの興味のある研究分野で研究成果をあげて博士(医学)を取得している先輩がたくさんいます。